いぼ
京都・山科区にあるけいゆうクリニックでは、小さなお子さんからご高齢の方まで、多くの方が悩まれる「いぼ」の治療に力を入れています。いぼは大きく分けるとウイルスが原因のものと、加齢や体質によってできるものに分類されます。特にウイルス性のいぼは、放置すると自分の体の他の部位に広がったり、ご家族や周囲の方にうつしてしまったりする可能性があるため、早期の的確な診断が欠かせません。
いぼの原因
いぼができる原因は、大きく分けて「ウイルスの感染」と「皮膚の加齢・体質」の2種類が存在します。一口にいぼと言っても、その原因によって治療アプローチや周囲への感染リスクが異なるため、まずは何が原因で起きているのかを見極めることが治療の第一歩となります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染
手足などにできる一般的な「ウイルス性のいぼ」の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の微細な傷口から入り込むことで発生します。健康な皮膚であれば防御機能が働きますが、乾燥や小さな傷がある部位にはウイルスが侵入しやすく、皮膚の細胞に感染して異常な増殖を引き起こします。
皮膚の加齢と体質
30代後半から40代以降に増えてくるいぼの多くは、ウイルス性ではなく、皮膚の老化現象や体質によるものです。長年にわたる紫外線によるダメージや、衣類による摩擦などが積み重なることで、皮膚の一部が厚くなったり盛り上がったりして発生します。これらは周囲にうつる心配はありませんが、放置すると徐々に大きくなったり、数が増えたりすることがあります。
免疫力の低下
ウイルス性のいぼの場合、体の免疫力が低下しているとウイルスが増殖しやすくなり、治療に時間がかかる傾向があります。疲労やストレスが蓄積している時や、特定の持病がある方は、いぼが多発したり治りにくくなったりすることがあるため、全身の健康状態にも気を配ることが大切です。当院では患者さんの体調も考慮しながら、無理のない治療計画をご提案いたします。
いぼによって引き起こされる病気
「いぼ」は総称であり、実際にはウイルスの型や発生部位によって、さまざまな病名が付けられています。それぞれ見た目や特徴が異なるため、ご自身の症状がどれに該当するか確認してみてください。なお、いぼに似た症状については「うおのめ」のページも参照してください。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
最も一般的に見られるウイルス性のいぼです。手指や足の裏、膝などによく発生し、表面がザラザラとした硬い盛り上がりとなるのが特徴です。削ると点状の出血が見られることがあり、放置すると自分自身の他の部位にもうつって増えていきます。特に足の裏にできると、歩く時に痛みを感じることもあります。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
顔面や手の甲、腕などに多く見られるいぼです。表面が平らで、やや褐色がかった数ミリ程度の小さな盛り上がりが多発するのが特徴です。青年期に多く見られるため「青年性扁平疣贅」とも呼ばれます。痒みを伴うことがあり、掻き壊してしまうと、爪の跡に沿っていぼが一列に広がってしまう(ケブネル現象)ことがあるため注意が必要です。
尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)
外陰部や肛門周囲にできるウイルス性のいぼで、主に性交渉によって感染します。カリフラワー状や鶏冠(とさか)状の盛り上がりが見られ、放置すると範囲が広がります。当院では皮膚科医と泌尿器科医が連携しているため、男性・女性問わずデリケートな部位の症状についても、専門的な視点から丁寧な診療を行っています。詳細については「性病」のページをご覧ください。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
加齢に伴って発生する良性の腫瘍で、いわゆる「老人性いぼ」です。顔や首、体幹などに多く見られ、色は茶色から黒色までさまざまです。表面がカサカサしていたり、少し盛り上がっていたりします。ウイルス性ではないため他人にうつることはありませんが、見た目の問題や、衣類に引っかかるストレスから治療を希望される方が多い疾患です。
いぼの処置や治療法
いぼの治療は、一度の処置で終わることは少なく、数週間おきに何度か通院していただくのが一般的です。当院では、日本皮膚科学会認定専門医の知見に基づき、いぼの種類や大きさに合わせて、以下のような複数の治療法を組み合わせて行います。
液体窒素による冷凍凝固療法
ウイルス性のいぼに対して最も標準的に行われる治療法です。マイナス196度の液体窒素を用いていぼの組織を凍結させ、ウイルスに感染した細胞を破壊します。処置時に多少の痛みや、その後の水ぶくれのリスクがありますが、高い治療効果が期待できます。通常、1〜2週間おきに繰り返しの通院が必要となります。
外用薬・内服薬による治療
いぼの厚みを抑える「サリチル酸」を配合した貼り薬や塗り薬を使用したり、ハトムギの種子から抽出した生薬である「ヨクイニン」を内服したりする方法があります。これらは単独で行うよりも、液体窒素などの処置と併用することで、より効率的な改善を目指します。特に扁平疣贅にはヨクイニンの内服が適しています。
泌尿器科・外科的アプローチ
尖圭コンジローマなどの特殊な部位のいぼについては、泌尿器科的な処置が必要になる場合があります。当院では日本泌尿器科学会認定専門医である院長が在籍しており、必要に応じて外科的な切除や焼灼(しょうしゃく)などの日帰り処置を検討することも可能です。専門医同士がスムーズに連携できることが、当院の大きな特徴です。
モノクロロ酢酸
液体窒素で数か月治療しても反応が乏しい場合、モノクロロ酢酸という薬剤を塗布する治療もあります。塗布時の痛みがないため、お子様でも泣かずに受けられます。(ただし、状況により塗布部が水ぶくれになることがあります。)
炭酸ガスレーザー(自費診療)
脂漏性角化症をはじめとする一部のいぼは、炭酸ガスレーザーによる治療のよい適応です。液体窒素療法で何度も何度も通院しているのによくならない場合も、炭酸ガスレーザーを行えば基本的に1回で処置は終了します。これはいぼを炭酸ガスレーザーの力で削りとってしまうという治療です。治療後には皮がむけた浅い傷ができますので、軟膏処置が必要になります。しばらく色素沈着が残る場合がありますので、ご説明させていただきます。
いぼについてのよくある質問
Q1. 自分でいぼを削ったり切ったりしても大丈夫ですか?
A1. ご自身でカッターやハサミなどで削ることは絶対におやめください。ウイルス性のいぼの場合、傷口からウイルスが周囲に広がり、かえっていぼを増やしたり悪化させたりするリスクが非常に高いです。また、出血が止まらなくなったり、細菌感染を起こしたりする恐れもありますので、必ず医療機関を受診してください。
Q2. 液体窒素の治療はどのくらいの頻度で通えばいいですか?
A2. 一般的には1〜2週間に1回のペースでご来院いただくのが適しています。間隔が空きすぎてしまうと、せっかく弱まったウイルスが再び増殖してしまい、治療期間が長引く原因となります。お仕事や学校でお忙しい方もいらっしゃると思いますが、根気強く通院を続けることが改善への近道です。
Q3. いぼがうつるのを防ぐにはどうすればいいですか?
A3. ウイルス性のいぼは接触によってうつります。いぼを触った手で他の部位を触らないようにし、手洗いを徹底してください。また、ご家族がいる場合は、タオルの共有を避けたり、お風呂のバスマットを別にしたりすることをおすすめします。皮膚が乾燥して傷があるとウイルスが入りやすいため、保湿ケアも予防につながります。
Q4. 加齢によるいぼは取ったほうがいいですか?
A4. 脂漏性角化症などの加齢性のいぼは、医学的に必ず取らなければならないものではありません。しかし、大きくなって目立つのが気になる、衣類に引っかかって痛みや出血がある、といった場合は治療の対象となります。また、稀にいぼに似た皮膚がん(悪性腫瘍)が隠れていることもあるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが大切です。
院長より
「たかがいぼ」と考えて受診を後回しにされる方も多いですが、いぼは放っておくと治りにくくなるだけでなく、大切なご家族や友人にうつしてしまう可能性のある疾患です。私たちのクリニックでは、日本皮膚科学会認定専門医と日本泌尿器科学会認定専門医の2人が、それぞれの高い専門性を活かして診療にあたっています。
山科区にお住まいの皆さんに安心して通っていただけるよう、充実した設備を整え、精度の高い診断と、負担の少ない治療を心がけています。特に「デリケートな場所のいぼで、何科に行けばいいかわからない」という悩みも、皮膚科と泌尿器科がシームレスに連携している当院であれば、迷わず安心してご相談いただけます。土曜午後の診療や、曜日により19時までの受付、そしてスムーズな診療を目指したDX活用など、通いやすい環境づくりにも努めています。
痛みや数が増える不安を抱え込まず、まずは一度、山科駅徒歩2分のけいゆうクリニックへお越しください。皆さんの皮膚の健康を守るために、スタッフ一同、誠実で丁寧な診療をお約束いたします。診療内容の詳細は「皮膚科」のページや「腎・泌尿器科」のページでもご確認いただけます。
