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アトピー性皮膚炎

当院では、アトピー性皮膚炎でお困りの患者さんに対して、症状や生活背景に合わせた丁寧な診療を心がけています。かゆみや湿疹によるつらさを少しでも和らげ、日常生活を安心して過ごしていただけるよう、治療に力を入れています。

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりをくり返しやすい病気です。薬を塗っているのにかゆみが続く、夜に眠れない、顔や首の赤みが気になる、色素沈着が残ってしまった、というご相談も少なくありません。
けいゆうクリニックでは、皮膚科専門医が症状を確認し、保険診療を基本に、エキシマライト、生物学的製剤、内服JAK阻害薬なども含めて、その方に合う治療を一緒に考えていきます。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみをともなう湿疹をくり返しやすい皮膚の病気です。お子さんから大人の方まで幅広くみられ、肌の乾燥や外からの刺激によって症状が出やすくなります。

一度良くなっても、季節の変わり目、汗、乾燥、ストレス、寝不足などをきっかけに悪化することがあります。適切な治療を続けることで、症状を落ち着かせ、かゆみや湿疹が出にくい状態を目指すことが大切です。

近年は治療の選択肢が広がっており、これまで外用薬だけでは十分に改善しにくかった方にも、状態に合わせた治療をご提案しやすくなっています。

アトピー性皮膚炎の症状

主な症状は、強いかゆみ、赤み、ぶつぶつ、かさつき、じゅくじゅくした湿疹などです。かいてしまうことで皮膚が傷つき、さらにかゆみが強くなることがあります。

よくみられるお悩みには、次のようなものがあります。

  • 夜にかゆくなり、眠りが浅くなる
  • 首、ひじ、ひざの裏、顔、まぶたに湿疹が出やすい
  • 皮膚が乾燥して粉をふいたようになる
  • かき壊して血が出る、しみる
  • 症状が続き、皮膚が厚く硬くなる
  • 色素沈着や赤みが残って気になる

かゆみは見た目以上につらい症状です。学校や仕事に集中しにくい、寝不足が続く、人目が気になって外出がつらい、という方もいらっしゃいます。軽い湿疹と思っていても、長引く場合は早めにご相談ください。

アトピー性皮膚炎の原因と悪化要因

アトピー性皮膚炎は、体質、皮膚のバリア機能の低下、アレルギーの関与、免疫の反応など、いくつかの要素が重なって起こると考えられています。

皮膚のバリア機能とは、外からの刺激や細菌、乾燥から肌を守る働きのことです。この働きが弱くなると、汗やほこり、衣類のこすれなどの刺激でも炎症が起こりやすくなります。

悪化のきっかけになりやすいものには、次のようなものがあります。

  • 汗や皮脂の刺激
  • 乾燥
  • 衣類やマスクのこすれ
  • 寝不足や疲れ
  • ストレス
  • 花粉、ダニ、ほこり
  • 季節の変化
  • スキンケア不足や薬の塗り方のずれ

原因や悪化しやすいポイントは一人ひとり異なります。当院では、症状の出る場所や時期、生活習慣、これまで使ってきた薬などを確認しながら、無理なく続けられる治療を考えていきます。

アトピー性皮膚炎の病気の種類と重症度

アトピー性皮膚炎は、年齢や症状の出方によって印象が少し異なります。乳幼児では顔や体にじゅくじゅくした湿疹が出ることがあり、学童期以降は首、ひじ、ひざの裏などに乾燥した湿疹が続くことがあります。大人では、顔、首、手、体幹に赤みやかゆみが残り、慢性的にくり返す方もいらっしゃいます。

重症度は、湿疹の範囲、赤みやかゆみの強さ、睡眠への影響、日常生活への支障などを総合的にみて判断します。見た目の範囲が広くなくても、かゆみで眠れない場合は治療の見直しが必要になることがあります。

アトピー性皮膚炎の治療法

治療の基本方針

治療では、まず炎症をしっかり抑えること、肌のうるおいを保つこと、悪化のきっかけをできるだけ減らすことが大切です。

症状が強い時期だけ薬を使うのではなく、落ち着いている時期にも保湿などのスキンケアを続けることで、再発の予防につながることがあります。

当院では、年齢、症状の程度、生活スタイル、治療へのご希望などを丁寧にうかがいながら、お一人おひとりに合った無理のない治療方針を一緒に考えていきます。

外用薬とスキンケア

当院では、外用薬による治療を基本に、必要に応じてかゆみやアレルギーを抑える内服薬を組み合わせます。炎症の強さや部位に合わせて、ステロイド外用薬、非ステロイド外用薬、保湿剤などを使い分けます。

薬は、種類だけでなく、塗る量、塗る場所、塗る期間も大切です。自己判断で早くやめてしまうと、すぐにぶり返すことがあります。診察では、薬の使い方やスキンケアの方法もできるだけわかりやすくお伝えします。

エキシマライト

エキシマライトは、特定の波長の紫外線を患部にあてる光線療法です。皮膚の炎症やかゆみに関わる過剰な免疫反応を落ち着かせることで、症状の改善を目指します。

照射範囲が限られるため全身への使用には向きませんが、局所的に照射できるため、薬を塗ってもなかなか落ち着かない部分を中心に治療しやすいのが特徴です。症状や部位を確認したうえで、適しているかどうかを判断します。

生物学的製剤による治療

生物学的製剤は、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみに深く関わるILという物質にはたらきかける注射のお薬です。ILとはインターロイキンのことで、炎症を引き起こす物質の一種です。

外用薬や内服薬だけでは十分に症状を抑えにくい方、中等症以上で日常生活に支障が出ている方に検討される治療のひとつです。当院では、症状の重さだけでなく、かゆみのつらさ、睡眠への影響、生活の中でのお困りごとも丁寧にうかがいながら、患者さんに合った治療かどうかをご説明します。

主な生物学的製剤は次の通りです。

デュピクセント
主な特徴

IL-4とIL-13のはたらきを抑える注射薬です。使用実績が多く、喘息や慢性蕁麻疹などにも適応があるため、幅広い方に効果があります。顔の赤みや結膜炎がでやすい欠点があります。

対象年齢の目安

生後6か月以上

成人3割負担の目安

1本 16098円

ミチーガ
主な特徴

かゆみに関わるIL-31のはたらきを抑える注射薬です。特にかゆみがつらい方で検討されることがあります。注射後に皮膚症状が一時的に悪化することがあります。

対象年齢の目安

6歳以上

成人3割負担の目安

1本 34803円

アドトラーザ
主な特徴

IL-13を標的とする注射薬です。成人で生物学的製剤を検討する場合の選択肢です。デュピクセントで結膜炎が気になる方からの切り替えを考えることもあります。

対象年齢の目安

15歳以上

成人3割負担の目安

1本 12558円

イブグリース
主な特徴

IL-13を抑える注射薬です。症状が安定すれば投与間隔を4週間に延ばせる場合があります。

対象年齢の目安

12歳以上かつ体重40kg以上、または15歳以上

成人3割負担の目安

1本 15235円

投与間隔は薬剤により異なります。デュピクセントとアドトラーザは初回2本、その後は2週間ごとに1本が目安です。ミチーガは4週間ごとに1本が目安です。イブグリースは1回目と2回目に2本、その後1本を2から4週間ごとに使用することがあります。いずれの薬剤も自己注射が可能ですので、ご希望により指導・練習いたします。 

費用は薬剤費の目安であり、薬価や制度変更により変わる場合があります。別途、診察料や血液検査料などがかかります。高額療養費制度を利用することで、1か月あたりの自己負担額が軽くなる場合があります。小さなお子さんでは、必要に応じて小児科で指定項目の採血を行っていただくことがあります。

内服JAK阻害薬について

リンヴォック、オルミエント、サイバインコと呼ばれるJAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみに関わる信号が送られるのを、細胞の内側から抑える飲み薬です。JAKとはヤヌスキナーゼのことで、炎症に関わる信号を伝える仕組みのひとつです。

中等症から重症の方で検討されることがあり、注射の治療に抵抗がある方にとって選択肢のひとつになります。即効性があり効果も高い一方で、管支炎や帯状疱疹などの感染症、肝機能障害など、副作用に注意が必要なため、使用前後には血液検査や胸部X線、必要に応じてCT検査などを行い、短期使用を基本に慎重に判断します。射の生物学的製剤の効果が乏しい場合や、花粉症の季節に症状が悪化する等の理由で特定の時期だけ治療を強化したい方などに検討しやすいお薬です。 

リンヴォック
主な特徴

12歳かつ体重30kg以上から服用可能です。

成人3割負担の目安

15mgで月36336円

オルミエント
主な特徴

2歳から服用可能です。

成人3割負担の目安

成人で月40488円

サイバインコ
主な特徴

12歳以上から服用可能です。

成人3割負担の目安
100mgで月35954円

費用は薬剤費の目安であり、別途、診察料、血液検査料、画像検査料などがかかります。結核や肝炎などの感染症、帯状疱疹、貧血、肝機能障害、静脈血栓塞栓症、間質性肺炎などに注意が必要です。治療前後の採血や感染症チェックを行いながら、安全面にも配慮して治療を進めます。

アトピー性皮膚炎の自費診療について

保険治療で十分な効果が得られにくい場合や、炎症が落ち着いた後の色素沈着が気になる場合などには、自費診療をご相談いただくこともあります。自由診療は公的医療保険の対象外となり、治療内容により費用が異なります。

アトピー性皮膚炎についてのよくある質問

Q1. アトピー性皮膚炎は治りますか

A1. 体質が関係するため、完全に出なくなると断言することは難しいですが、適切な治療とスキンケアを続けることで、症状が落ち着いた状態を目指せることがあります。寛解とは、症状が完全になくなったとは限らないものの、落ち着いて日常生活を送りやすい状態を指します。

Q2. ステロイド外用薬は使わない方がよいですか

A2. ステロイド外用薬は、炎症を抑えるために大切な治療薬です。大切なのは、症状や部位に合った強さの薬を、適切な量と期間で使うことです。不安がある方には、使い方を丁寧に説明します。

Q3. かゆみが強いときだけ受診してもよいですか

A3. もちろん受診いただけます。ただ、悪化をくり返している場合は、症状が落ち着いている時期の治療やスキンケアも大切です。再発しにくい状態を一緒に目指していきましょう。

Q4. 子どものアトピー性皮膚炎も診てもらえますか

A4. 0歳からのお子さまを診療しています。年齢、症状、生活環境に合わせて治療を考えます。必要な検査や治療内容によっては、小児科や近隣の医療機関と連携することがあります。

院長より

アトピー性皮膚炎は、かゆみや見た目の症状だけでなく、睡眠、仕事、学校生活、気持ちの面にも影響しやすい病気です。患者さんの中には、長く治療してきたけれど良くならない、薬を続けるのが不安、どの治療が自分に合うのかわからない、という方もいらっしゃいます。

けいゆうクリニックでは、皮膚科専門医が診察を行い、外用薬やスキンケアを基本にしながら、エキシマライト、生物学的製剤、内服JAK阻害薬、自費診療まで幅広く選択肢を検討します。山科駅から徒歩2分の通いやすい立地ですので、京都市山科区周辺でアトピー性皮膚炎にお悩みの方は、どうぞご相談ください。私たちは、患者さんが少しでも楽に毎日を過ごせるよう、無理のない治療を一緒に考えていきます。

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