尿路結石(脇腹・腰の痛み)
尿路結石は、ある日突然、脇腹から背中にかけて突き刺すような激しい痛みに襲われることが特徴的な疾患です。その痛みは「痛みの王様」と称されるほど強く、救急車を呼ぶほどの方も少なくありません。私たちはこうした急な痛みや不安を抱える患者さんに寄り添い、迅速な診断と適切な治療を提供しています。当院の院長は日本泌尿器科学会認定専門医であり、豊富な臨床経験に基づいた専門的な診療を行っています。さらに、院内にCT装置を完備しているため、通常は大きな病院へ行かなければならない精密検査も即日受けることが可能です。痛みの原因を特定し、一人ひとりの状態に合わせた治療方針を丁寧に説明することで、患者さんが一日でも早く平穏な生活に戻れるようサポートいたします。尿の異常や腰の違和感など、気になる症状があれば我慢せず、当院へお気軽にご相談ください。
尿路結石とは
尿路結石とは、尿に含まれる成分が結晶化して固まり、石のようになったものが尿の通り道である「尿路」に詰まってしまう状態を指します。尿路は、尿を作る腎臓から始まり、尿管、膀胱、尿道へと繋がっていますが、そのどこに石があるかによって「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」と呼び方が変わります。多くの場合、腎臓でできた石が尿管に落ちてくることで、尿の流れがせき止められ、激しい痛みや血尿を引き起こします。
近年では食生活の欧米化や生活習慣の変化により、尿路結石を患う方が増えており、特に30代から60代の男性や、閉経後の女性に多く見られる傾向があります。一度発症すると再発しやすい性質があるため、治療だけでなく再発を防ぐための生活習慣の改善が非常に重要となります。私たちは専門的な視点から、現在の症状の緩和はもちろん、将来的な健康維持も見据えたアドバイスを行っています。
尿路結石の詳細については「腎・泌尿器科」のページを参照してください。
このような症状はありませんか?
尿路結石の症状は、石の大きさや場所によって異なりますが、典型的なサインがいくつかあります。以下のような症状に心当たりがある場合は、早めの受診をお勧めします。
- 片側の脇腹から背中にかけて、急激に激しい痛みが走る
- 下腹部や足の付け根(そけい部)にまで痛みが広がる
- 尿に血が混じっている、または尿の色が濃く濁っている
- 吐き気や嘔吐を伴うような激痛がある
- 尿が近く、何度もトイレに行きたくなるが、出し切れない感覚がある
- 排尿時にチクチクとした痛みや、違和感を感じる
特に「脇腹の痛み」は、石が尿管に詰まって尿の流れが滞り、腎臓の内圧が急上昇することで起こります。この痛みは波があることが多く、落ち着いたと思っても再び激しく痛むことが少なくありません。また、石が膀胱の近くまで降りてくると、残尿感や頻尿といった症状が強く出ることもあります。血尿は肉眼でわかる場合もあれば、検査で初めてわかる潜血の場合もありますので注意が必要です。
血尿が気になる方は「血尿(健診で尿潜血を指摘された方へ)」のページを参照してください。
考えられる病気・原因
尿路結石ができる原因は多岐にわたりますが、主に代謝の異常や生活習慣が深く関わっています。尿中の成分バランスが崩れることで、結晶ができやすい環境が作られてしまいます。
食生活と水分不足
現代において最も多い原因の一つが、偏った食事と水分摂取の不足です。動物性タンパク質や脂質の摂りすぎ、塩分の過剰摂取は、尿中のカルシウムやシュウ酸、尿酸の濃度を高めてしまいます。また、水分が不足すると尿が濃縮され、石ができやすくなります。特に夜遅い時間の食事は、就寝中に尿成分が濃くなるため、リスクを高めると考えられています。
基礎疾患や代謝の異常
高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病がある方は、尿路結石を併発しやすいことがわかっています。これらはメタボリックシンドロームの一環として、体内の酸性度やホルモンバランスに影響を及ぼし、石の形成を促進します。また、副甲状腺機能亢進症などの特定の病気によって血中のカルシウム濃度が上がることが原因となる場合もあります。
結石の種類について
結石はその主成分によっていくつかの種類に分けられます。それぞれの性質を知ることは、治療や予防において非常に役立ちます。
- シュウ酸カルシウム結石・・全結石の約8割を占める最も一般的な結石です。
- リン酸カルシウム結石・・尿がアルカリ性に傾くとできやすくなる結石です。
- 尿酸結石・・痛風の方や、尿が酸性に傾いている方に多く見られます。
- シスチン結石・・遺伝的な体質により、アミノ酸の一種であるシスチンが結晶化する珍しいタイプです。
当院で行う検査
当院では、痛みを抱えて来院された患者さんに対し、迅速かつ精密な診断を行うための体制を整えています。泌尿器科の専門的な知識を持つ医師が、必要な検査を的確に選択します。
尿検査と血液検査
まずは尿の中に赤血球が混じっていないか(血尿)、白血球が増えていないか(感染の有無)を確認します。また、尿の酸性度や比重を測ることで、結石の種類を推測する手がかりにします。血液検査では、腎機能の数値やカルシウム、尿酸の値などをチェックし、全身の状態や結石の原因となる異常がないかを調べます。
超音波(エコー)検査
超音波検査は、体に負担をかけることなく行える優れた検査です。腎臓の腫れ(水腎症)がないか、膀胱の中に石が転がっていないかなどをリアルタイムで観察します。レントゲンには写りにくいタイプの結石を見つけるのにも役立ちます。
CT検査(即日実施可能)
当院ではCT装置を設置しており、来院されたその日に撮影を行うことができます。CT検査は尿路結石の診断において極めて精度の高い方法であり、数ミリ単位の小さな石の位置、大きさ、硬さを詳細に把握することが可能です。これにより、他の病気(急性腹症など)との判別もスムーズに行え、適切な治療方針をすぐに立てることができます。
検査機器の詳細については「施設案内」のページを参照してください。
当院で行う治療
尿路結石の治療は、石の大きさや場所、痛みの強さによって「自然排出を待つ方法」と「手術などで取り除く方法」に分かれます。当院では患者さんの希望やライフスタイルを考慮しながら、適した方法をご提案します。
保存的療法(薬物療法と生活指導)
石のサイズが小さく(一般的に10ミリ未満)、自然に尿と一緒に排出される可能性が高い場合は、保存的療法を選択します。痛みを抑える鎮痛剤や、尿管の筋肉を緩めて石を通りやすくする薬、尿をアルカリ化する薬などを使用します。同時に、1日2リットル以上の水分を摂るよう促し、適度な運動を取り入れることで石の移動を助けます。
積極的治療(手術連携)
石が大きく自然排出が困難な場合や、激しい痛みが繰り返される場合、腎機能に影響が出ている場合は、石を砕く手術が必要になります。当院では前立腺肥大症などに対する日帰り手術も行っていますが、大きな尿路結石の破砕手術(ESWLやTULなど)が必要な場合は、適切な連携先の総合病院を速やかにご紹介いたします。検査データや診断結果をスムーズに共有するため、患者さんの負担を抑えた連携が可能です。
再発予防のための生活習慣改善
尿路結石は5年以内に約半数の方が再発すると言われています。当院では治療が終わった後も、再発を防ぐための具体的な指導に力を入れています。シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、紅茶、チョコレートなど)の摂り方や、カルシウムを一緒に摂取する工夫など、日常生活で無理なく続けられるアドバイスを心がけています。
放置するとどうなる?
尿路結石による痛みは一時的に治まることがありますが、痛くないからといって放置するのは非常に危険です。石が尿管を塞いだままの状態が続くと、腎臓に重大なダメージを与える可能性があります。
まず懸念されるのが「腎機能の低下」です。尿の流れが止まると、腎臓の中に尿が溜まって腫れ上がる「水腎症」という状態になります。この状態が長期間続くと、腎臓の組織がダメージを受け、結石を取り除いた後も腎機能が完全に回復しなくなることがあります。最悪の場合、腎不全に至る恐れもあります。
次に恐ろしいのが「感染症」です。尿が停滞している場所に細菌が繁殖すると、高熱を伴う腎盂腎炎を引き起こします。結石がある状態で感染を起こすと、細菌が血液に乗って全身に広がる「敗血症」という命に関わる重篤な状態に進行するリスクがあります。背中の痛みと共に発熱がある場合は、緊急の対応が必要です。少しでも違和感があれば、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
けいゆうクリニックの診療の特徴
私たちのクリニックでは、尿路結石という苦痛の強い疾患に対して、患者さんが安心して受診できる環境を整えています。専門性を活かした高度な診療と、通いやすさを両立させているのが当院の特徴です。
日本泌尿器科学会認定専門医による確かな診察
当院の院長は日本泌尿器科学会認定専門医の資格を持っており、泌尿器科領域の専門知識と豊富な経験に基づいた診療を行っています。尿路結石は単に石を出すだけでなく、背後に隠れている病気がないか、なぜ石ができたのかという視点が欠かせません。専門医の目で見極めることで、精度の高い診断と、一人ひとりに適した治療アプローチを提供しています。
高度な設備による即日検査体制
通常、CTなどの精密検査は大きな病院を予約して受診する必要がありますが、当院では院内にCT装置を完備しています。これにより、初診のその日に結石の診断を確定させることが可能です。痛みの原因がすぐにわかることは、患者さんの精神的な安心感にも繋がります。また、DXを活用することで待ち時間の短縮にも努めており、スムーズな診療を目指しています。
土曜午後や夜間の受付対応
急な痛みがいつ起こるかわからないため、当院では土曜日の午後も診療を行っています。また、曜日によっては19時まで受付を行っているため、お仕事帰りの方でも無理なく受診していただけます。山科駅近くという立地を活かし、地域の皆さんが困った時にすぐに駆け込める「かかりつけ医」としての役割を果たしています。
医師の経歴や想いについては「医師紹介」のページを参照してください。
尿路結石についてのよくあるご質問
Q1. 結石の痛みはどれくらい続くのでしょうか?
A1. 痛みの持続時間は人それぞれですが、数十分から数時間続く激しい痛みが波のように繰り返されるのが特徴です。石が尿管を移動したり、尿の流れが一時的に改善したりすると痛みが消えることもありますが、石が残っている限り再発する可能性があります。
Q2. 石を出すために水をたくさん飲めばいいと聞きましたが、本当ですか?
A2. はい、基本的には正しいです。1日2リットルを目安に水分(水や麦茶など)を摂ることで、尿量を増やし石を流し出す助けになります。ただし、心臓や腎臓に持病がある方は水分制限が必要な場合もありますので、必ず医師の指示に従ってください。
Q3. 食事で気をつけることはありますか?
A3. シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、ナッツ、紅茶など)の摂りすぎに注意し、カルシウムを適度に摂ることが推奨されます。カルシウムは腸の中でシュウ酸と結びつき、便として排出してくれるため、石ができにくくなります。また、塩分や糖分の過剰摂取も控えましょう。
Q4. 尿路結石は一度治ればもう安心ですか?
A4. 残念ながら尿路結石は非常に再発しやすい病気です。体質や生活習慣が大きく関わっているため、一度石が排出された後も、定期的な尿検査やエコー検査を受けることが再発防止に繋がります。当院でも継続的なフォローアップを行っています。
Q5. 小さな子供でも尿路結石になりますか?
A5. 成人に比べると稀ですが、お子さんでも発症することがあります。先天的な尿路の形の問題や、代謝の異常が原因となることが多いため、専門的な検査が必要です。当院ではお子さんの診療も行っていますので、お気軽にご相談ください。
お子さんの症状が気になる方は「子どもの泌尿器」のページを参照してください。
