発熱・風邪
発熱、のどの痛み、せき、鼻水、だるさなど、風邪のような症状でお困りの方へ。よくある症状でも、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など、原因によって対応が異なります。熱の高さだけでなく、呼吸や水分摂取の状態、症状の経過を確認することが大切です。
発熱やせきなどの症状がある方は、ご来院前に受診方法をお電話でご確認ください。
このような症状はありませんか?
- 熱がある、寒気がする
- のどが痛い、飲み込むと痛む
- せきやたんが出る
- 鼻水、鼻づまり、くしゃみがある
- 身体がだるい、頭痛や筋肉痛がある
「いつから」「どの症状から始まったか」「良くなっているか、悪くなっているか」を診察時にお伝えください。
受診の目安・急いで対応が必要な症状
強い息苦しさ、意識がはっきりしない、突然の強い胸の痛みなどがある場合は、通常の診療や電話の受付を待たず、119番に連絡してください。
早めに医療機関へ相談したいとき
- 水分が十分に飲めない、尿が少ないなど、脱水が疑われる
- 発熱が続く、症状が改善しない、いったん良くなってから再び悪化した
- せきや息切れが強くなっている
- 持病の症状が悪化している
高齢の方、妊娠中の方、心臓・肺などの持病がある方、免疫の働きが低下している方は、軽い症状でも早めにご相談ください。乳幼児の発熱については、小児科などに受診方法をご確認ください。
発熱・風邪の主な原因
かぜ症候群とインフルエンザの違い
どちらも呼吸器の感染症ですが、一般的な風邪(かぜ症候群)は鼻やのどの症状が中心です。一方、インフルエンザは急な発熱と、筋肉痛・関節痛、強いだるさなどの全身症状が目立つ傾向があります。
| 比較項目 | 風邪(かぜ症候群) | インフルエンザ |
|---|---|---|
| 原因 | 主にさまざまなウイルス | インフルエンザウイルス |
| 症状の出方 | 鼻やのどの症状から、比較的ゆっくり始まることが多い | 急に発熱し、全身の症状が強く出ることが多い |
| 主な症状 | 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき | 発熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、強いだるさ。せきや鼻水、のどの痛みもみられる |
| 発熱 | 熱が出ない場合や、比較的軽い発熱の場合が多い | 38℃以上の高熱が典型的。ただし高熱が出ない場合もある |
| 治療 | 休養・水分補給と、症状を和らげる治療が基本 | 休養・水分補給に加え、発症からの時間や重症化リスクに応じて抗インフルエンザ薬を検討する |
これらは一般的な傾向であり、症状だけで確実に見分けることはできません。高熱がなくてもインフルエンザの可能性はあります。周囲の流行状況、診察所見、必要に応じた検査を合わせて判断します。
インフルエンザは肺炎などを合併することがあり、高齢の方や持病のある方などは特に注意が必要です。抗インフルエンザ薬は一般に発症から48時間以内の開始で効果が期待されますが、使用の必要性は医師が判断します。時間が過ぎた場合も、症状が強い方や重症化リスクのある方は受診をためらわずご相談ください。どちらもウイルスが原因の場合、抗菌薬(抗生物質)は効きません。
新型コロナウイルス感染症など
新型コロナウイルス感染症でも、発熱、せき、のどの痛み、だるさなど、風邪やインフルエンザに似た症状がみられます。症状だけで区別することは難しいため、必要な検査や対応を診察時に判断します。
風邪以外の病気
発熱の原因は呼吸器の感染症だけではありません。腹痛、排尿時の痛み、発疹など、ほかの症状がある場合も診察時にお伝えください。長引く症状や強い症状を「いつもの風邪」と決めつけないことが大切です。
診察と検査
症状が始まった時期、体温の変化、持病、服用中のお薬、周囲の感染状況などを確認します。診察では、のどや呼吸の状態などを評価し、必要な検査や治療を検討します。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの検査は、発症からの時間や症状に応じて必要性を判断します。検査が陰性でも感染を完全に否定できるとは限りません。実施できる検査や当日の受診方法については、事前にお問い合わせください。
治療とご自宅での過ごし方
つらい症状を和らげる治療
発熱や痛みなどに対して、年齢、持病、妊娠の有無、ほかのお薬との飲み合わせを確認して治療を選びます。市販薬と処方薬では成分が重なる場合があるため、使用中のお薬を医師・薬剤師にお伝えください。
抗菌薬(抗生物質)について
抗菌薬は細菌に対するお薬であり、ウイルスによる風邪には効きません。細菌感染が疑われる場合など、必要性を判断して使用します。余った抗菌薬を自己判断で飲んだり、ほかの人のお薬を使ったりしないでください。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症では、状態に応じて抗ウイルス薬を検討することがあります。すべての方に必要なわけではなく、発症からの時間、重症化リスクなどを踏まえて判断します。
休養・水分補給と感染対策
- 無理をせず休養を取り、水分を少しずつ補給しましょう。水分制限の指示がある方は担当医にご相談ください。
- 手洗い、換気、せきエチケットを心がけましょう。
- 体調が悪いときは無理な外出を避け、周囲への感染に配慮しましょう。
よくあるご質問
熱が高くなければ、受診しなくてもよいですか?
体温だけでは判断できません。息苦しさ、水分が取れない、強いだるさなどがある場合や、症状が長引く場合はご相談ください。
検査を受けるために時間を置いてから受診すべきですか?
自己判断で受診を遅らせず、症状と発症時刻を伝えてご相談ください。重症化のリスクがある方や症状の強い方は、早めの対応が大切です。
受診時には何を伝えればよいですか?
症状の始まり、体温の経過、飲食や尿の状態、持病、お薬の情報が参考になります。市販薬を使っている場合も、お薬手帳やパッケージなどで内容が分かるようにしてください。
受診前のご相談
発熱やせきなどがある方は、症状をお伝えのうえ、ご来院前に受診方法をご確認ください。
