蕁麻疹
蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみをともなう病気です。みみず腫れのようなふくらみが出たり消えたりするのが特徴で、ひとつひとつの発疹は数時間から半日ほどで消えることが多いです。
食べ物や薬、感染症、疲れ、ストレス、寒暖差などがきっかけになることもありますが、実際にははっきりした原因が見つからないことも少なくありません。けいゆうクリニックでは、今あるかゆみや発疹をしっかり抑えることを大切にしながら、患者さんの症状に合わせて治療を進めています。
山科駅から徒歩2分の通いやすい場所にありますので、急な蕁麻疹や、長引く蕁麻疹でお困りの方はご相談ください。
蕁麻疹とは
蕁麻疹は、皮膚に突然赤いふくらみが出て、強いかゆみをともなう病気です。発疹の形は丸いもの、地図のように広がるもの、線状に出るものなどさまざまです。
特徴的なのは、発疹が出たり消えたりすることです。朝はなかったのに夕方に出る、夜になるとかゆくなる、数時間で消えたと思ったら別の場所に出る、という経過をたどることがあります。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹では、次のような症状がよくみられます。
- 皮膚が赤く盛り上がる
- みみず腫れのようなふくらみが出る
- 強いかゆみがある
- 発疹が出たり消えたりする
- 体が温まるとかゆみが強くなる
- まぶたや唇が腫れることがある
多くの発疹は短時間で消えますが、次々に新しい発疹が出るため、患者さんとしてはずっと続いているように感じることがあります。
まれに、息苦しさ、声のかすれ、のどの違和感、強い腹痛、意識がぼんやりするなどの症状をともなうことがあります。このような場合は、アレルギー反応が強く出ている可能性があるため、早急な対応が必要です。
蕁麻疹の原因
蕁麻疹は、皮膚の中でヒスタミンなどの物質が放出されることで、赤み、ふくらみ、かゆみが起こると考えられています。ヒスタミンとは、かゆみや血管の反応に関わる物質です。
原因やきっかけとしては、次のようなものがあります。
- 食べ物
- 薬
- 風邪などの感染症
- 疲れや睡眠不足
- ストレス
- 寒暖差
- 汗や入浴
- 圧迫やこすれ
ただし、蕁麻疹では原因がはっきり見つからないことも多いです。原因探しにこだわりすぎるよりも、まずは今ある症状をきちんと抑え、日常生活に支障が出にくい状態を目指すことが大切です。
蕁麻疹の種類
蕁麻疹には、急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹があります。
急性蕁麻疹
急性蕁麻疹は、数日から数週間以内に症状が落ち着いていくタイプです。食べ物、薬、感染症、体調不良などがきっかけになることがあります。
慢性蕁麻疹
慢性蕁麻疹は、症状が6週間以上続くタイプです。毎日のように出る方もいれば、良い日と悪い日をくり返す方もいます。慢性蕁麻疹では、はっきりした原因が見つからないことも少なくありません。
蕁麻疹の治療法
飲み薬による治療
治療の基本は、かゆみや発疹を抑える飲み薬を使うことです。多くの場合、まずは抗ヒスタミン薬というお薬を続けながら、症状が出にくい状態を目指します。
抗ヒスタミン薬とは、かゆみや赤みの原因のひとつであるヒスタミンの働きを抑える薬です。症状が出たときだけ飲むのではなく、しばらく続けてコントロールしていくことが大切です。
原因や悪化のきっかけがはっきりしている場合は、それをできるだけ避けることが大切です。ただし、原因が特定できないことも多いため、当院では今ある症状をしっかり抑えることを重視して治療を進めます。
注射薬による治療
通常の飲み薬だけでは十分に抑えにくい慢性蕁麻疹では、注射の治療を検討することもあります。症状の強さ、これまでの治療内容、日常生活への影響を確認したうえで、適しているかどうかを判断します。
蕁麻疹の注射薬
ゾレア
ゾレアは、IgEというアレルギーに関わる物質にはたらきかけるお薬で、飲み薬で十分な効果が得られない方に使われます。IgEとは、アレルギー反応に関係する抗体の一種です。
通常は4週間ごとに皮下注射を行います。3割負担で薬剤費は12000円程度です。別途、診察料や検査料、内服薬の代金等がかかります。
特徴
IgEに関わる反応を抑える注射薬です。飲み薬で十分に抑えにくい慢性蕁麻疹で検討します。
投与間隔
4週間ごと
3割負担の薬剤費目安
約12000円
デュピクセント
デュピクセントは、もともとアトピー性皮膚炎などでよく使われている注射薬ですが、それまでの治療で効果不十分な慢性蕁麻疹に対する治療選択肢のひとつでもあり、症状や経過に応じて検討されます。
3割負担の方で初回は約32000円、2回目からは約16000円で、2週間ごとに皮下注射を行います。別途、診察料や検査料、内服薬の代金等がかかります。
特徴
慢性蕁麻疹の治療選択肢のひとつとして、症状や経過に応じて検討します。
投与間隔
2週間ごと
3割負担の薬剤費目安
初回約32000円、2回目以降約16000円
費用は目安です。薬価や診療内容により変わる場合があります。高額療養費制度を利用することで、1か月あたりの自己負担が軽くなる場合があります。
蕁麻疹で受診をおすすめする場合
次のような場合は、皮膚科での相談をおすすめします。
- かゆみが強く、眠れない
- 蕁麻疹をくり返している
- 市販薬で改善しにくい
- 6週間以上症状が続いている
- まぶたや唇が腫れる
- 原因がわからず不安がある
息苦しさ、のどの腫れ、声のかすれ、意識がぼんやりするなどがある場合は、すぐに救急対応が必要になることがあります。
蕁麻疹についてのよくある質問
Q1. 蕁麻疹は原因を調べた方がよいですか
A1. 食べ物や薬など、明らかなきっかけがある場合は確認が大切です。ただし、蕁麻疹は原因がはっきりしないことも多い病気です。必要に応じて検査を検討しながら、まずは症状を抑える治療を行います。
Q2. 薬は症状が出たときだけ飲めばよいですか
A2. 慢性蕁麻疹では、症状が出たときだけではなく、一定期間続けて飲むことで症状が出にくい状態を目指すことが大切です。 自己判断で中止せず、症状を見ながら調整していきます。
Q3. 蕁麻疹はうつりますか
A3. 蕁麻疹そのものが人にうつることはありません。ただし、感染症がきっかけで蕁麻疹が出ることはあります。
Q4. 注射薬は誰でも使えますか
A4. すべての方に使う治療ではありません。飲み薬で十分に抑えにくい慢性蕁麻疹で、症状や治療経過を確認したうえで検討します。
院長より
蕁麻疹は、出たり消えたりするため、受診時には発疹が消えていることもあります。それでも、強いかゆみや不安で困っている方はたくさんいらっしゃいます。可能であれば、症状が出ているときの写真を撮ってお持ちください。診断や治療方針を考える助けになります。
けいゆうクリニックでは、皮膚科専門医が蕁麻疹の症状や経過を確認し、飲み薬による治療を基本に、必要に応じて注射薬も含めて治療を検討します。京都市山科区、山科駅周辺で、急な蕁麻疹や長引く慢性蕁麻疹にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。私たちは、かゆみでつらい毎日を少しでも楽にできるよう、状態に合わせた治療を一緒に考えていきます。
